神々が棲む土地「神居古潭」
北海道大雪山系を源流として石狩平野を経て日本海へ流れる「石狩川」は、日本第三の大河であり、流域には悠久の昔より雄大で変化に富んだ自然景観をつくってきました。特に石狩川中流、旭川から深川に流れていくあたりに、アイヌ語で神々が棲む土地と呼ばれる「カムイコタン」という景勝地があります。その急峻な流れの渓谷に磨かれて、天下の名石「神居古潭石」が誕生しました。
その産地が古くからアイヌの人々の聖なる場所とされているところから、神々の力が宿るともいわれています。また艶やかな自然な光沢を放つことから「油石」と呼ばれ珍重されてきました。
神居古潭石はジュラ紀の岩石に地殻変動等による様々な変成作用を受けたいわゆる変成岩で、真黒・蒼黒・墨黒・輝緑・緑泥・茄子紺・黄金古潭・赤石・茶・紫・銀流し・蛇紋の12種類に大別されます。